
バイバイあの朝日
社員旅行幹事の悪夢
2012年2月
社員旅行は毎年海外です。前回台湾の旅行係に続き、今度はメイン幹事。本来楽しみな旅行準備も、ここの会社では最悪の罰ゲーム。「強制参加にしないと若い社員たちが誰も行かないから」って、そんなに皆が嫌がる旅行をなぜ止めないのか。それは、社員募集のための「儲かっています。社員旅行は海外です」という情報のカラクリ。「カネをかけるな。旅行業者を泣かせるまで値切れ。中身はどうでもいい、毎年海外へ行く事実が重要なんや!」と吠える大阪人。旅行にまつわる会長の卑劣な発言は諸々あるのだが、書くには黒すぎる。
帝国データバンクの評価も高い企業だが、良いのは売上だけ。入社した多くの人材は、一握りの古参を残して次々辞める。3年経つと社員数の50%以上が入れ替わっている惨状。私もここの会社の社員旅行は4回目にしてついにラスト、そう、脱出することになった。思い起こせば、香港の社員大宴会の時からどこかおかしかったんだよなー。
本谷有希子の悲惨な旅行小説『グ、ア、ム』よりひどいグアム旅行がここにある。