雨期限定の滝を見にジープで奥地へ。

予定になかったが「今だけ見れるので、行きましょう」とマルカスさんが準備してくれた。

野ザル。しかもキンピカ。

水たまりに牛で、水牛。移動の道すがら、コブラの住む穴や、地上に集まるハゲタカの群れ見れた。

イメージしていた一本の白糸でなく、地球が壊れたような強烈な滝だった。

今まで見たことのない水量が、轟音を立てて流れてゆく。

岩場の遠い向こうは、果てしない森。

カジュラホでは、地元の村のうるさい少年、自称ガイド雇って人力車に乗り、観光地ではない畑や井戸などを案内してもらった。

サリー工場のオヤジ。

「写真を撮ったらチップをくれ」と。

ヒマを見つけて訪ねたカトリックチャーチ。

触れて病を治したり、死者が復活したり、そんなおとぎ話より、マザーテレサの人生の方が、どれほどリアルな慈愛だろうか。

私の生きている時代に、その人は生きていた。