ロフォーテン諸島を周回する船で、ハシュタ港からスボルバーという小島へ移動。

さよなら街の灯。

出発と同時に夜が明けてゆく。

フィヨルドの小島の間をクルーズしているので、両側の奇怪な風景を見ていると飽きない。

陸地に同型の船を発見。

大きな船なのだが地元の人は電車感覚なのかな?編み物をしたり、ボードゲームをしていて、外に出て風景を楽しむ人はいなかった。

少し雪が降り、甲板に薄く積もる。階段で雪に足をとられて一階分滑り落ちた。防寒装備の手袋、リュックのおかげで無傷。海へ投げ出されなくてよかった。

各所で積荷を入れ替えながら進む。軍艦も見た。

海は穏やかで、船酔いの心配はまるで無い。しかし、真っ黒な水面は冷たく、どこまでも深そうで、じっと見ていると恐さを感じる。『命を育む母なる海』という青い海のイメージと正反対。

山手線のように、南回りと北回りがあるようで、間違えたら翌日の到着になっていたかも。

半日を船で過ごしスボルバーへ到着。

港の尖端のホテルには立派なレストランがあり、そこでヒラメの舌やトナカイやクジラ等の料理を食べた。クセの強い味だが、旅気分にはぴったり。

中華メニューを選ぶとライスがついてくる。晩御飯はいつもここだった。