TRAVEL

8/8 モンゴル

カバンから楽器を取り出す。

ガンダン寺の沿道のベンチで、即興演奏の収録を開始。目に映る風景や、草原でのコトを思い出しながら、打ち合わせなしでシンセサウンドを重ねるセッション。

「Dくんどう、録れた?」
「失敗した!車の音ばっかり!」気分を変えて別の所へ行こう。

人を集って公園でセッションをやっているので慣れたものだけど、「ここが良い」とインスピレーションのくる場所探しが意外と手間取る。

結局、歩いて辿り着いたのはスフバトール広場。

チンギス・ハーンに敬意を払いつつパフォーマンス。

「今度は収録、失敗しないように」と準備に念を入れ。ちょうど、夕暮れにさしかかり、広場全体に街路灯の照明がついた。

覗きこむ人々に囲まれつつ、広場の活気を吸い込んでひとしきり演奏。
Dくん「目的達成ですね。やることは全てやりきった」
打ち上げは、ブルガンさんおすすめのおしゃれスポット『ベランダ』へ。

なるほど、これは女子に人気そうなイタリアンレストラン。

モンゴル料理は満足していたので、今晩はここで、とびきり美味しいもので乾杯だ!

セレブが泊まるというブルースカイホテル&タワーが近かったので、上層階のバーまで上がってみる。エレベーターで同世代くらいの男の人に「さっき、広場でパフォーマンスしてるの見たよー!」と話しかけられ、楽しかった体験を再度噛みしめる。

こういうのは、今までにない旅だったし、こんなことが起こることも考えつかなかった。

遺跡を見に行った時も、遺跡があることは分かっていた。それ以上に、せせらぎと鳥の声に感動してしまった。

行く前に調べるのも楽しい、調べらきれない場所へ行くのも楽しい。調べた通りのことより、考えつかなかったことが起きるのが楽しい。

美味しいごはんも食べたので、スーパーで飲み物買って帰る。

夜の風は砂っぽい。口に入るとじゃりっとする。ホテルでテレビみてコーラ。

モンゴルならではの青春コメディ映画がやっていた。ビジュアル系バンドに馬頭琴メンバーが居て、他のロックバンドと対決するという。こういうのも、想像もできなかった、来て見て楽しかったこと。
そうこうしているうちに夜が明け。

砂と風がつくった朝焼け。

ありがとう、風と大地。

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