中華街へ向かう。

スケジュールの時間割り振りで行けないかと思ったけど、地下鉄で迷わなければ立ち寄れそう。

降りた駅で、もう使わない地下鉄カードをデポジット。地上へ上がると、なるほどニーハオな街です。

結局、駆け足でゆっくり見ている余裕は無かったが、妻が行こうと思い立ったセントーサ島の方を優先して行ってよかった。

今回、海外に行くなら家族旅行で出かける事が命題だった。仕事に出る度に、家人には共感できるはずのない思い出が増えてゆく様な日々。一人だけの記憶を貯めてゆくのは職場だけで充分。

テレビでいつかこんな風景が映った時。「あの通りを曲がると寺があって…良い所なんだ」と、共感の乏しい説明を話すのは面倒だ。

「あそこ歩いたね」
「そうそう、暑くてライムジュースを飲んだね」と、楽しい記憶を手軽に共有したい。

あっというまの弾丸旅行でも異国情緒はかなり欲張って味わえた。多国籍文化が凝縮されたのは、貿易流通の重要拠点であったから。

娘も、見たものの記憶が残り始めて。世界には珍妙な音楽や建築なんかもあって、いろんな肌の色の人がいて、同じ地上に生きていることに触れたでしょう。

朝から暗いニュースだとか、勉強だ就職だ社会不安だと。日本の東京のにぎやかな街では『普通の日々』が煽るけど、そんなことちっとも普通ではないのだ。

最後、帰り間際。タクシーを飛ばして一応見てきました。本場マーライオン。

ゲロゲロゲロ~。

「焼き払え!ドーン!」by 風の谷のナウシカ。

後ろに小さいマーライオンが。マーライオンも、初めはこんなにちびっ子だった。

もし、道に迷う事があったら、地球を見渡したらいい。
道なんか何本だってある。広くてステキな世界じゃないか。