教会の都市。10以上の様々な建築の教会を巡った。

神様に捧げるものでありながら、偉人をたたえるミュージアムの意味合いが見て取れる。

ローマはきっと英雄が大好きなのだ。

そして、その英雄が、自分たちの先祖である事に、誇りを持っているに違い無い。

アルファベットの縦横ラインの幅を変えたり先端に飾りをつけたり、ただ囲うだけの枠線を鳥の羽のようにしたらキレイだとか、一番最初にデザインを考えたのって、誰なんでしょう。

とても繊細で、自然などに凄く関心のある人だったのでしょう。デザインブックを参考にするクリエイターなんかいない時代。

彼の建築は、光を取り入れる為に、太陽や影の研究をしたのだろう。

彼の建築は、構造を強くするために、昆虫や動物の骨格を研究したのだろう。

きらびやかでない方が落ち着く。祈りを捧げる人たちの後ろの方の席では、ローマを歩き回ってる人たちが、ちょっと休憩に座ったりする。

聖書を手に眠る白骨。キリスト教迫害時代に地下教会を守った人などが、聖書の聖人たちと同じように、大事に讃えられている教会も多い。

ローマはきっと聖人が大好きなのだ。

そして、その聖人が、自分達の先祖である事に、誇りを持っているに違い無い。

ぼんやり歩いたチルコマッシモ。

ローマを歩き尽くして一回り。

最後の最後に見た夕陽の中のコロッセオ。

ローマは2000年以上も前にこれを作った民族である事に誇りを持っているに違い無い。今から2000年後、日本で残るは街は東京でなく、京都なんじゃないかと、ちょっと思った。