「目的地が分からなくなりました…通り過ぎたかも」っとブルガンさんが携帯電話を取り出した。

遊牧民のゲルを探す前に、携帯電話の電波が入る場所を探し走る。来た道をすごく戻り、やっと到着。

ヤギ、かわいい。もこもこ。

私とDくんに「双子の仔ヤギをあげるよ」

「ヤギは持って帰れないよ!」
「また、ウチに来ればいいんだよ」それいいね!

ゲルの中は極彩色の紋様できれい。入って右手が女ゾーン、台所がある。

左手が男ゾーン、テレビがあった。

中央に二本ある支柱の真ん中を通ってはいけないとか、しきたりを聞き。普段の暮らしぶりを覗かせて頂く。

薄く塩っぱい乳茶大好き!お皿いっぱいプルプルとした程よい硬さのプリンの様なヨーグルトがすごく美味しい。フレッシュな乳製品をお土産に持って帰れないのが残念。

こんにちは、馬。

この弾丸旅行、馬に乗りに来たと言っても過言ではない。注意事項を聞いて、カメラを預けて、いざ。

むむ、視界が高い。気を抜くと馬は草を食べようとする。そうすると頭から落ちてしまうので、ぐいっと手綱を引っ張る。バランスが自然に取れるように慣れてくる。

はじめ、並走する馬から引っ張ってリードしてもらっているうちは楽ちん。ぼーっとして、ポックリ、ポックリというリズムに身を任せ、はるか地平線を見つめ揺られているのは、時代を巻き戻して体験しているような野生感だった。どこまでも行こう!快適、快適。

自分だけで乗るとなると、ぼーっとしてられない。「ポックリ、ポックリ」でなく「パカッパカッ」と、スピードが出た時は焦ったが、馬に伝わらないように平気を装う。足を締めてほどよく馬の腹から伝わる躍動感を体感。

チャカチャカ馬具の音。ゴウゴウ風の音。流れてゆく雲の速さに、大きな風の姿を見る。出発したゲルが豆粒になり見えなくなった。風と共にどこまでも走るのだー!

出発地点へ帰るのでなく、走った所まで車で迎えに来てくれたのが、気分的に自由で良かった。私に大好評。