田舎、ユッカスヤルビ。

街の明かりが無いから夜空もきれいなわけで、泊まっているホテルと、あと数カ所しか見どころは無い。

スーパーマーケットのある一本道を1Km歩くと自動車のUターンスペースで道は終わっていた。道の果てに教会があった。

かわいいパイプオルガンのある教会。入って第一声が「助かった!」だった。ここまでの道のりで耳が凍りかけていた。

ポケットからカイロを取り出し、手や顔を暖める。道路がここまでだったのは、その先が川だから。だけど、川も何もかも凍りつき雪を被っている。

帰り道、サーメ人博物館を発見。木造住居風の小屋が4件くらい。

料金所でカギをもらい自分で開けました。

うわー、トナカイ!いきなりはく製登場。

電気もクルマも無く、暮らしていた民族。

少ない本数のバスを待ち、キルナへ出る。キルナは街といっても、きらびやかな繁華街は無かった。

バス停の隣のカフェレストラン。よく分からないメニューから、シチューとステーキを見つけ出した勘の良さを自分で誉めてあげたい。

パンとサラダはフリー。大量なポテトは食べきれず、包んで持ち帰った。北欧は物価が高いし、美味しいし、もったいなかったのです。

朝焼けが長いと思ったらもう夕焼け。太陽は山沿いに低く移動しただけで沈んだ。

翌朝のキルナ駅。ノルウェーのナルビック駅まで電車で向かう。

時間通りに来たのに、乗るはずの電車が無い。アナウンスはスウェーデン語。親切なおばさんが、たぶん「遅れて来るわよ」みたいに声をかけてくれたので少し安心できた。

30分遅れて電車が到着。

冷蔵車?