アンコールワット。尖塔がかけているのかと思ったら、これはまだ門構えの外側。まっすぐまっすぐ進む。

この先、西塔門ををくぐると、あの姿が。

広いというのか、遠いというのか。

これは曼陀羅を図面に人間がつくった神の都市だ。

十二世紀後半に仕掛けられた完全なる魔法。

橋、水鏡、階段、回廊、通路。

アンコールワットが最も感動的に見えるよう、人の目線にあわせて計算された場所を歩かされる。

池に映る、尖塔が重なり離れる、飾り窓のシルエット、中心へ向かうごとに神秘的な見え方が次々とうつり変わる。

訪れる人は全て、建設当時の意図通りに魅せられてしまう。

徳川家光の時代にやってきた侍の落書き。

丘の上からアンコールワットを見よう。…この岩の崖を登るんですか?

荒れた道を山登り。そして遺跡の階段。これは運動部の合宿か。現地人ガイドの姉さんはサンダル履きでペタペタと足取り軽い。

丘の上のプノンバケン寺院。登り切ったところに水売りがいた。よく売れていた。

Tシャツ着替えまくり、このペースでは着るものが無くなる。疲れて寝込むのが先か。アンコールワット見に来た人たちは体力勝負。

見渡す限りのジャングル。滝の汗。しばし、放心状態。