シギリア。快晴の青空にひと塊の巨大な岩。

青い空にぽかりと岩が浮いたルネマグリットの絵だ。テレビで見た時「本当にあった」と思ったんだ。

遺跡の道を歩き、シギリアロックへ近づく。

遠足の小学生。赤いリボンも制服のうちなのだろうか。みんな似合っている

頂上まで歩いて登れるコースがある。切り立った岩肌を触りつつ階段を上る。遺跡は好きだが、山登りはべつに好きじゃ無い。

息も上がる。フレスコ画を見る頃には滝の汗。振り返るとジャングル。

頂上には5世紀に建てられた宮殿の跡がある。

やっと宮殿の入口まで到着。1500年前はライオンの巨大な像があった。前足の爪から全体を想像してみる。

無茶な角度の一本道の階段。上へは容易に攻め入ることは出来ない。

登ったー!積乱雲が巨大な影を落す大地。ここがスリランカ!

父親を殺して王位をついだ若い王様が作った天上の宮殿。自分の裏切りの行動から誰も信じられなくなり、高所に引きこもったとも言われる。

頂上からのながめ。あの辺りを歩いてきたのかな。

島全土の王となった者が、他人の裏切りを恐れて、この断崖の上でしか安住できなかったなんて。何の為の地位や財産であろう。

正直に生きたなら、この島のどこにだって散歩できたし、よその国にだって旅行に行けたのに。