コロッセオ。紀元80年頃に完成した5万人収容の競技場。4階建て、外周527m、高さ50m。

映画『グラディエーター』では、当時のコロッセオを映像で味わったが、これが実物大。本物の迫力。

石組みの一つ一つまで重厚感を持って見える。

剥げ落ちたところにも装飾があったのだろう。

この旅はガイドさん無し。二人で周りの様子に習いながらチケット購入。

階段を登る。

アーチと人の大きさを比較すると、その巨大さがわかる。

みごとな石組とコンクリート技術だが、微妙に円が波打っているのをみるとコンピューターや重機の無い時代の仕事。しかし、構造といい、細工といい、すばらしい。

柱一本に至るまで、ただの棒で無く贅沢なデザインが施される。

競技場の床は無く、地下室が見える。猛獣や剣闘士たちがスタンバイしていた場所。

この場所に水を張って、模擬的に『海戦』も行ったという。そういう設備が成立した建築技術で完成されていたという事だ。

すぐそばに、コンスタンティヌスの凱旋門。

大きなものだが、細密なレリーフなどの飾りがびっしり。

時の権力者はローマで一番、世界で一番のものをつくり重ねて、地球の文化の集大成を残してゆく。