モン・サン・ミッシェルへ出発するため、バスツアーの出発オフィスまで徒歩15分。オペラ座周辺を歩いていたら、方向が分からなくなった。

歩いてたおばさんに尋ねて、現在地が分かったので方向転換。遅刻しそうで小走り。

地図上では目的地になってる細い路地が、バス通りではなさそうなので広い道を見渡すと My Bus オフィス発見。

パリからモン・サン・ミッシェルまでは、東京から仙台くらいの距離。シートが大きくて wifi が使えるデラックスバスを申し込んでいた。

フランス文化遺産の仕事をしている学者先生が日本語で説明してくれるツアーにしたので、道中、フランスの歴史豆知識など、もりだくさんで賢くなった。

学者先生は資料や書物を回してくれた。ボカージュという農家のこと、ロマネスクとゴシックの違い、ノルマンディ地方の地理のこと、クイズにしてくれて勉強になった。

娘はよく話しかけられ「夏休みの自由研究は、この旅の内容を『ノルマンディ地方横断旅行記』としてまとめるんだよ」と、宿題のヒントをもらっていた。

3時間のバスツアーで、モン・サン・ミッシェルの対岸に着いた。

昔ながらのオムレツを食べられるレストラン。

フワフワの泡のようなたまご料理。薄い塩味でおいしかった。

砂浜には流砂があって、脱出不可能になった人が沈んでいるらしい。膝まで埋まったら、あとは2分で沈む。昔の巡礼者は命がけだった。そういう豆知識は全部、学者先生が教えてくれた。

バスのドライバーが労働時間はちゃんと管理されていて、2時間以上連続で運転しようとすると衛生からの信号で、バスのエンジンがかからなくなるそう。

2人組で交代で運転するドライバーは、お昼の休憩時に「忘れ物があるので車内に戻りたい」って場合も、断る。

休憩時間は働かない。これは、サービスが悪いのではなく、働く人を守るための決まり。さすが、法律を作った国フランス。