ハマちゃんの車で少し離れた丘に行くと、ここで初めて全体像が見えた。

ボーっと、おおきなものを見て過ごす。

空は青く、風は爽やかだった。

二人そろって記念撮影とかしなかったな。全く。

「すごいなー」「すごいなー」と一方向見ながらつぶやいてた。

世界的観光地の圧倒感。日本人、日本語の無い開放感。

スフィンクスが発見された時は、首から下は砂漠に埋もれていたらしい。

首から下を掘り出すまで、この四足の体は想像できなかっただろう。

色々な国の人が、コート着てたり、Tシャツだったり。各国それぞれの季節の服装だった。

日本で言うと秋頃の空気。

2つの神殿、それをつなぐ坂道、そしてピラミッドの4つで王の墓1セット。

死者を奉るという儀式なので、建築やミイラ加工にも、厳粛な決まり事がある。

修復工事の人。

この仕事につけば、一生食っていけるんじゃないかと思った。