
走ってメダルをもらった
世界の変わる前後
2020年3月
10月の誕生日に妻と娘から「どこに行ってきてもいい券」をもらい、行き先を考えていた。ひとり旅なので、みんなでやりたいことではなく、自分で体験したいことを考えてみた。行き先を2019年11月から直行便が復活するサイパンに決めて、現地のアクティビティーを調べるとサイパン国際マラソンをみつけた。日本語の告知や参加者募集ページもあるではないか。
東京オリンピックも開催ムードが徐々に高まる中、私はスポーツとは縁遠い日々を送っている。ここは一つ、マラソンを3・2・1スタートで出発してゴールテープを切るという体験をすることで、オリンピック観戦も少しは楽しめるのではないかな。コースは、フルマラソン、ハーフマラソンの他、10km、5kmもある。完走者は立派な金属のメダルも貰えるらしい。よし、メダルもらってくるぞ。5kmはいけそうなので、それなりに準備と努力が必要な10kmにしてみよう。そんな感じで、飛行機と宿を予約したのが12月始めのこと。サイパンマラソン2020は3月14日。真冬の寒い中、毎日ランニングと体力づくりを約3ヶ月続けた。
やりそうでやらないこと、ではなく、全くやろうと思ってなかったことを、努力込みでがんばってみると、世界が変わって見えてくる?「めんどくさい」と「よしやろう」をくっつけて「めんどくさい、よしやろう!」を自分の中の合言葉にして、最初で最後のつもりで走ってみました。