
息を呑む光のローマ
21世紀の年越し
2000年12月〜2021年1月
リドリー・スコット監督の映画『グラディエイター』を見終わったあと、感想は「私、ローマ帝国に行くよ」だった。「それって映画の感想じゃ無いジャン」と突っ込まれたけど…。
人類歴史で古く最も栄華を極めたであろうその都市のスケールに心を奪われていた。
全ての物質と英知を掻き集めて築き上げた光のローマ帝国。3000年以上も人の手が加わりながら現存する街。教会史を全網羅するであろう、建築の数々。
目先の利益が牽引してゆくような発展をせず、誇りある歴史と共に生きつづける街。どこを切り取っても絵になる街。日本の無節操な広告が嫌になります。人目に付くなら、どこにでも看板を立てる日本の歪んだ景観が嫌になります。
うっとり感嘆のローマの街角で、2021年1月1日、21世紀を迎えました。