
ウソの卒業旅行
ニーハオ北京ダック
2001年8月
中国へはいつか行くだろうと思っていた。見たいものは決まっていたし、移動距離も近いから、老後に友だちとワイワイ旅行するには調度いいと考えていたのだが。はたして、その老いた時に、旅行にゆけるような友だちはそばにいるのだろうか?
何度か引っ越しをしても阿佐ヶ谷周辺を離れない近所の友だちも、歳をとったなら、親を診に実家へ戻ったり、嫁いでいったり(?)するのでは無いか。そう、カメラマンだった高円寺のハヤマくんが実家の肉屋を継ぐ為、いつのまにか黙って帰郷したように。
温泉へでも行きたいと話している時に、中国行きを持ちかけたのは私だった。卒業旅行をしておこうと決めたのだ。あまりにものんびりと、失う想像のつかない友だちが、いつか離れても大丈夫なように。
この事をぽろりと言うと、「いつか別々になる私たちの思い出旅行」というフレーズがどうにも寂しく響いたらしく「人恋しくなって電話かけまくっちゃった」とあとで怒られた。でも、いなくなると思えば大切に過ごすものでしょう。
私&妻、はなさん、ゆみさん、さらに今回祖国の土を踏んだ?パンダのみっちゃんと行く北京ツアー。